SINGLE LEG / BALANCE / MOVEMENT

片脚立ちで
ふらつくのは
なぜ?

「お尻が弱い」だけでは、
片脚立ちは説明できない。

片脚で立つと、左右で安定感が違う。
足がぐらつく。骨盤が傾く。長く立っていられない。

片脚立ちはシンプルな動作ですが、
足部・足関節・股関節・体幹など、
複数の要素が関わっています。

この記事では、
「片脚立ちができない=○○筋が弱い」と一つの原因へ決めず、
身体全体からバランスを考えます。

BALANCE
FOOT
HIP
TRUNK

QUICK ANSWER

ふらつくこと自体を、
すぐ問題にはしない。

片脚立ちでは、両脚で立っているときより
身体を支える面が小さくなります。
その状態で身体の位置を調整するため、
ある程度の揺れが生じること自体は自然です。


「揺れないこと」だけが、
バランスではありません。

身体が揺れたときに、
必要な範囲で調整しながら立ち続けることも
バランス能力の一部です。

01 / SINGLE LEG STANCE

片脚立ちは、
何を見ている?

片脚立位は、バランス能力を見る方法の一つとして
臨床や体力評価などで利用されています。

ただし、片脚で立てた時間だけで
「身体が良い・悪い」を決めることはできません。

例えば同じ30秒立てたとしても、
足部の使い方、骨盤の動き、上半身の位置、
左右への揺れ方は人によって異なります。

POINT

KOMPASでは「何秒立てたか」だけでなく、
どのように立っているかも見ます。

02 / WHAT AFFECTS BALANCE?

片脚立ちを、
4つの場所から見る。

01
FOOT

足部

地面と直接接している場所。
足裏の荷重位置や足部の変化も
身体を支える材料になります。

02
ANKLE

足関節

身体の小さな揺れに対して、
足関節周囲でも調整が起こります。

03
HIP

股関節

片脚支持では、
股関節周囲の筋群も
骨盤・身体のコントロールに関わります。

04
TRUNK

体幹

上半身の位置も重心に影響します。
「体幹を固める」だけでは説明できません。

03 / WHOLE BODY

足だけでも、
お尻だけでもない。

01足部で地面に接する
02足関節で変化に対応する
03股関節・骨盤を調整する
04体幹を含め身体全体を保つ

実際の片脚立ちは、
このような要素を完全に分離して行っているわけではありません。

身体は複数の場所を使いながら、
重心が支持している足から大きく外れないように調整します。

そのため、ふらついている場所だけを見て
原因を決めることはできません。

04 / HIP

「中臀筋が弱いから」
だけで決めない。

片脚支持では、股関節外転筋群を含む
股関節周囲の筋が身体を支えるために働きます。

そのため、片脚立ちと股関節機能を関連づけて
評価することには一定の合理性があります。

一方で、片脚立ちで骨盤が動いたことだけから
「中臀筋が弱い」と断定することはできません。

足部、足関節、感覚入力、身体の位置、
動作経験など、他の条件も含めて確認する必要があります。

05 / LEFT & RIGHT

左右で違っても、
すぐ「歪み」とは考えない。

右脚では安定するのに、
左脚ではふらつくことがあります。

しかし、左右差があるという事実だけで
問題とは決められません。

どの程度の差なのか。
足部・関節可動域・筋力・動作でも差があるのか。
日常やスポーツで困っていることがあるのか。

他の情報と組み合わせて考えることが重要です。


身体の左右差について詳しく見る →

06 / TRAINING

片脚立ちだけを
繰り返せばいい?

片脚立ちそのものを練習することは、
バランストレーニングの一つの選択肢です。

しかし、目的によっては
片脚で静止するだけでは十分ではありません。

STEP 01
STAND

片脚で立ち、現在の状態を確認する。

STEP 02
CONTROL

小さく手脚を動かしながら支持する。

STEP 03
MOVE

片脚でしゃがむ・踏み出すなど動きを加える。

STEP 04
LOAD

目的に応じて速度や外部負荷を調整する。

重要なのは難しくすることではありません。

その人の目的に対して、
どの程度のバランス能力・筋力・動作が必要なのかを考え、
適切な難易度を選択します。

07 / EVIDENCE

片脚立位は、
「万能な検査」ではない。

高齢者を対象としたバランステストの
系統的レビュー・メタ解析では、
Single-Leg Stance Testは転倒者と非転倒者を
識別する検査の一つとして有望と報告されています。

一方、アスリートの股関節機能評価に関する
系統的レビューでは、
片脚立位を含む機能テストについて
対象や目的によって妥当性・信頼性のエビデンスが
十分ではない部分も示されています。

つまり、片脚立ちは身体を見る有用な材料にはなりますが、
それ一つで身体機能全体を判断する検査ではありません。

08 / STUDIO KOMPAS

「できる・できない」より、
どう動いているかを見る。

STATIC立位

身体の位置関係を見る。

MOBILITY関節

必要な可動性を確認する。

SINGLE LEG片脚支持

片脚での荷重を見る。

MOVEMENT動作

スクワットや歩行などへつなげる。

KOMPASでは、一つの評価だけから
「ここが原因」と決めるのではなく、
複数の情報から仮説を立て、
トレーニング後の変化を再確認します。

REFERENCES

参考文献

  1. Park SH, et al. Diagnostic Balance Tests for Assessing Risk of Falls
    and Distinguishing Older Adult Fallers and Non-Fallers:
    A Systematic Review with Meta-Analysis.
    J Clin Med. 2020.
  2. Reiman MP, Manske RC.
    Functional performance testing of the hip in athletes:
    a systematic review for reliability and validity.
    Int J Sports Phys Ther. 2012.

AUTHOR / SUPERVISOR

執筆・監修

山岸 慎

STUDIO KOMPAS創業者・パーソナルトレーナー|NSCA-CSCS

STUDIO KOMPAS / SHIBUYA

身体を見てから、
トレーニングを選ぶ。

一つのフォームや評価に身体を当てはめず、
現在の身体と目的から必要なトレーニングを考えます。

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